2025-06

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タブ材

溶接におけるタブ材(タブプレート/タブピース)は、溶接の始端や終端に付加される補助材であり、主にアーク溶接(特に自動溶接やTIG溶接、サブマージアーク溶接など)で使用されます。タブ材は製品そのものには含まれませんが、溶接品質を安定させる重要...
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シェラフ相関図

シェフラ組織図(Schaeffler diagram)は、溶接金属中の組織予測に使われる二元組織図です。特にフェライト・オーステナイト・マルテンサイトの相対量の予測に有効で、異種金属溶接(例:炭素鋼+SUS)や肉盛溶接で重要な役割を果たしま...
応力

ステンレスの応力についての考察

鋼板平板(通常の炭素鋼など)の表面にオーステナイト系ステンレス鋼を肉盛溶接する場合、異材溶接となり、以下のような応力に関する問題が発生します。以下に詳しく説明します。🔧【1. 熱膨張係数の違いによる残留応力】オーステナイト系ステンレス鋼(例...
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溶接の生産性の考え方

概要input(溶接機台数、溶接材料)⇒output(溶接長)工程能力=質的能力溶接コスト:労務費+溶接材料費+溶接設備使用費  ⇒溶接施工方法が大きく影響を及ぼす  ⇒溶着速度(単位時間当たりの溶着金属量)の増大はコスト低減につながる  ...
溶接法

サブマージアーク溶接の歴史

サブマージアーク溶接(Submerged Arc Welding, SAW)の歴史は、20世紀前半にさかのぼります。この溶接法は高能率・高品質な溶接が可能であるため、発明以来急速に発展し、現在も造船・橋梁・圧力容器などの重工業分野で広く使用...
溶接法

サブマージアーク溶接 submerged arc welding(SAW)

厚鋼板の下向き突合わせ継手の大電流自動溶接に用いられる。フラックスを利用するアーク溶接の代表例の1つ溶融保護の概要:フラックスによって発生するガス、または散布したフラックスで溶融池を覆い、大気から保護する。また、生成した溶融スラグが溶融池の...
溶接欠陥

再熱割れ

再熱割れHT780級高張力鋼やCr-Mo高温用鋼などの厚板溶接継手に対して溶接残留応力除去のため、溶接後550-700℃で溶接後熱処理(PWHT) を行うと、時折始端部から粒界に沿って割れが発生することがある。これをSR割れまたは再熱割れと...
溶接電源

サイリスタ制御電源

溶接におけるサイリスタ制御電源(thyristor-controlled power supply)は、溶接機に供給する電力の電圧や電流を精密に制御するための電子制御技術を指します。主にアーク溶接(手溶接、TIG、MIG/MAGなど)で使用...
溶接電源

サイリスタ制御電源とインバータ制御電源

サイリスタ制御電源に比べてインバータ制御電源は、⇒変圧器の動作周波数に応じた速度で電流・電圧の制御ができるので、高速制御が可能となり、制御の応答性が良くなる⇒溶接変圧器の動作周波数が数kHから数10zkHzと高く、変圧器を小さくできるので、...
溶接電源

溶接電源の外部特性 垂下特性

垂下特性アーク長がL0からL1に伸びると電圧は大きく増加(△V)するが、電流の減少(△I)は比較的小さい。すなわち垂下特性電源では、アーク長の変動によって電圧が大きく変化するが電流の変化は比較的小さく、溶接電流の変化に起因した溶け込み深さの...