溶接欠陥

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再熱割れ

再熱割れHT780級高張力鋼やCr-Mo高温用鋼などの厚板溶接継手に対して溶接残留応力除去のため、溶接後550-700℃で溶接後熱処理(PWHT) を行うと、時折始端部から粒界に沿って割れが発生することがある。これをSR割れまたは再熱割れと...
溶接欠陥

ソリッドワイヤを用いるマグ溶接施工で生じるポロシティ(ブローホール)、ピットなどの発生原因

原因①開先面に付着した油、さび、水分など対策①開先面の油、塗料、赤さび、水等を洗浄、研磨や加熱作業などで取り除く原因②風によるシールドガスの乱れ対策②衝立、シートなどで防風対策を行い、トーチ近傍の風速を低減する原因③ノズル内スパッタ付着によ...
溶接欠陥

炭素鋼の炭酸ガスアーク溶接

炭酸ガス(CO2)は高温のアーク熱にさらされると、遺産化炭素(CO)tp酸素(O)に分解される。生じたCOは還元性のガスとしてシールド効果を発揮する。一方、溶融池では酸素を取り除くため、合金元素による脱酸反応が利用されている。 反応により生...
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高温割れ アルミニウム合金

アルミニウム合金アルミニウム合金のアーク溶接では高温割れを発生しやすいが、その対策として母材にCrを添加して結晶粒を微細化する方法が有効であるアルミニウム合金における高温割れ(ホットクラック)アルミニウム合金は軽量で加工性に優れ、輸送機器、...
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高温割れ オーステナイト系ステンレス鋼SUS304

オーステナイト系ステンレス鋼SUS304高温割れ(凝固割れ)に影響する材料学的因子は、⇒溶接金属の組成⇒凝固形態⇒溶接材料と母材の化学成分⇒希釈率⇒(デルタ)フェライトオーステナイト系ステンレス鋼SUS304の高温割れの原因は、P、S、Si...
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ステンレス鋼の高温割れ

ステンレス鋼の高温割れオーステナイト系鋼は、完全オーステナイト系と準安定オーステナイト系に大別され、凝固がAモードとなる完全オーステナイト系の方が高温割れ感受性が高い凝固過程後期に低融点相の生成を助長して割れ感受性を増大させる、P、S、Si...
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マグ溶接における厚板突合せ継手の初層溶接における高温割れの防止策

マグ溶接における厚板突合わせ継手の初層溶接の高温割れの防止策なし型ビードとならないように、ビード幅/溶込深さの比が、1以上にならないようにする開先角度を広くする溶接電流を下げ、溶接速度を遅くするアーク電圧を高くして、ビード幅を広げる詳細説明...
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高温割れ 凝固割れの特徴

凝固割れの特徴形態:溶接金属の凝固過程においてデンドライトの会合部に発生する割れ。クレータ割れ、梨型ビード割れは凝固割れの一種発生原因:凝固時のデンドライト樹間やオーステナイト粒界にP、Sなどの融点降下元素が偏析し、冷却収縮ひずみが加わって...
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高温割れ 母材熱影響部液化割れ

母材熱影響部液化割れ多パス熱影響部で後続パスの熱影響によりMn、Sなどの低融点物質が融解して生じる割れ。ステンレス鋼に発生しやすく、炭素鋼や低合金鋼には発生し難い高温割れの一種である「母材熱影響部の液化割れ」について詳細説明🔧 液化割れとは...
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高温割れ 接続金属の凝固割れ

接続金属凝固割れ柱状晶の境界面に残留する液相が凝固完了直前に収縮ひずみに抵抗しきれずに開口するために発生する凝固割れの特徴形態:溶接金属の凝固過程においてデンドライトの会合部に発生する割れ。クレータ割れ、梨型ビード割れは凝固割れの一種発生原...